GW期間にマンションのモデルルームを訪れた人が増えるなど、今年に入ってマンション市況は回復の兆しを見せている。中には、竣工時に80%は売れている物件や、鹿児島などでは竣工前完売物件が出るなど、明るい話題が増えてきている。
ところが、一方で100戸前後の大型物件は販売が伸びない状況となっている。50戸までの中型物件や、2~30戸の物件は好調に転じているのだが、大型物件は良くない。原因は色々あるようだが、そのひとつが一次取得者の層が依然として厳しい状況にあることのようだ。
あるマンション関係者は「20代後半から30代前半の一次取得者層は、就職難で派遣などが多く、マンションなどを考える余裕どころか、定職にもつけない人が多い。結果的に一次取得者層の購買意欲は大きく減退しています」と、これまでローコストの大型物件を支えていた一次取得者の購入意欲が上らず、苦戦する結果となっている。
30代後半以上の中間層以上をターゲットにしたマンションは、回復基調にあるのだが、この層は大型物件に対しては敬遠することが多く、そうしたことが大型物件の出足の悪さに繋がっているようだ。
【石崎】
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