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特別取材

都市未来ふくおか特別清算 福岡都市再開発の挑戦と蹉跌(2)
特別取材
2010年6月 9日 10:05

<都市開発畑を歩む>

 同社を管轄する福岡市住宅都市局の担当者は、この人事話について「まったく知らなかった」としている。特別清算の方針が決まったのは今年5月14日の取締役会。現住宅都市局長の井上隆治氏が同社の非常勤取締役として入っていることもあり、井上氏から「清算することになった」と市職員に伝えられたようだ。市は株主でもあるため、6月1日に通知が来た。そこに同11日の株主総会で特別清算を決議する旨が記されていたという。

 では、最後の社長となった小田哲也氏とはどのような人物か。福岡大学法学部卒業後、69年に福岡市に入庁した。広報係長などを経て88年4月、港湾局西部開発課長に就任。折しも「シーサイドももち」の開発が進んでいるころで、ダイエーグループが同地に福岡ツインドームシティーの建設を計画していた。地元の声を反映させるため、市とダイエーによって「福岡ツインドーム建設協議会」(当時会長:渡辺正人港湾局長)が発足。その下部組織で実質的な話し合いをする幹事会の取りまとめ役に小田氏が抜擢された(ツインドーム構想はバブル崩壊で頓挫し、代わりに「ホークスタウンモール」が誕生)。
 
 92年4月経済振興局観光課長、94年4月教育委員会部長を経て、94年7月財団法人福岡市スポーツ振興事業団(2010年4月財団法人福岡市体育協会に統合)の常務理事に就任。このころは、95年8月23日~9月3日に福岡市で行なわれた第18回夏期ユニバーシアードの準備期間で、小田氏は事業団の設立準備から携わっていた。
 
博多座 95年10月市民局劇場計画担当部長に就任、下川端地区再開発とともに計画された「博多座」建設の旗振り役を務めた。運営会社の(株)博多座は96年7月に設立され、小田氏は99年6月同社専務取締役に就任。博多部再興の手腕を買われてか、2000年4月博多区長となった。

 03年4月消防局長となったが、在任中の05年3月に福岡県西方沖地震が発生。また警固断層が消防局本部庁舎の真下に位置していたことから、新たな防災体制構築の対応に迫られた。06年4月福岡コンベンションセンター専務理事となり、07年4月に退職。08年6月に都市未来ふくおか代表取締役社長に就任し、同時にホテルオークラ福岡監査役にも就いた。

(つづく)

【大根田 康介】


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