福岡市が運営費の大半を支出する体験型ロボット施設「ロボスクエア」を巡る不適切な経理処理問題は、詐欺から贈収賄へと発展した。
昨日報じたように、昨年行なわれた市役所内部の調査では、今年になって逮捕・起訴された元市職員新川信一被告らの公金詐取をつかんでいた。告訴などの手段を講じなかった市側の責任は重い。
身内に甘い体質は、新川被告以外の職員処分でも如実に示されていた。
下の文書は昨年、ロボスクエアで起きた不適切な会計処理に関して出された職員処分の措置案。実際、この通りの処分となったのだが、なぜか担当局長には処分が下されていない。
公金が詐取された事案であり、その会計処理には新川被告、担当課長、担当部長らが関わっていたというのに、直属の上司である局長にはお咎めなしだったのである。
身内に甘いというだけでなく、責任体制があいまいな市役所の現状が明らかとなった。
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