久光製薬(株)(本社:佐賀県鳥栖市、中冨博隆社長)と協和発酵キリン(株)(本社:東京都千代田区、松田譲社長)は、4月に製造販売承認を取得した経皮吸収型持続性がん疼痛治療剤「フェントス(R) テープ」が6月11日付けで薬価基準に収載されたと発表した。同剤の発売予定は6月24日。
久光製薬と協和発酵キリンは2008年6月に国内における共同販売契約を締結しており、発売後は製造販売を久光製薬が行ない、製品流通ならびに情報提供収集活動は両社それぞれ実施する。
同剤は鎮痛効果の高い合成麻薬のフェンタニルクエン酸塩を、久光製薬のTDDS(Transdermal Drug Delivery System:経皮薬物送達システム)技術を用いて、テープ剤として開発した医療用麻薬製剤で、1日1回貼付に適した薬物放出特性を有している。
24時間ごとに痛みの評価と副作用の有無を確認し、時刻を決めて規則正しく投与するというオピオイド鎮痛薬の基本原則(by the clock)を守りやすいという臨床上のメリットを有していることから、安定した鎮痛効果を維持することが期待できるとしている。
▼関連リンク
⇒久光製薬
⇒協和発酵キリン株式会社
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