13日、福岡市中央区天神で行なわれた自民、民主、みんなの街頭演説を有権者はどのような目で見ていただろうか。
若者を中心に起こった「麻生コール」に、顔をほころばせて応じていた自民党・麻生太郎元首相。地元・福岡ということで熱心な支持者がつめかけていた。しかしながら、アーケード内で演説を行なったためスピーカーの音声が反響し「せっかく来たのに、麻生さんの話が聞こえづらかった」(50代女性)との不満の声も。この後、同じ場所で街頭演説を行ったみんなの党の時も、聴衆から同様の声があがっていた。
一方、民主党の街頭演説には、福岡出身の柔道・金メダリスト、谷亮子氏をひと目見ようと多くの人がつめかけた。演説後は多くの人が谷氏へ握手を求めて殺到した。ただし、聴衆のなかには「谷さんはまだ演説慣れしていないね。気持ちが伝わらなかった」(50代男性)と厳しい反応も。子連れの20代女性からは「現金の支給よりも幼稚園や保育所の施設の充実にお金を使って欲しい」との声があった。
自民、民主に比べると聴衆の数では負けていたみんなの党だが、渡辺喜美代表の演説を聞いて心を動かされた有権者は少なくはなかったようだ。解散後、比例で立候補予定の田中しげる氏の元には「寄付を行ないたいが、どうすればいいか」という60代男性や政策の内容について説明を求める大学生が集まった。渡辺代表は記者団の質問に対し、「熱心なファンはぶれておらず、力になってくれる。世論調査の数字は気にしていない」とコメントした。
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