市役所前広場の1,650m2に敷設された人工芝は、都市部のヒートアイランド対策の一環として事業化されたものだ。つまり「環境」対策である。
事前調査のための業務委託費、工事費を合わせ約8,000万円もの公金を使っているのだが、大量の人工芝は2次利用できない。敷設された人工芝は再生品であり、使用済みとなった後は「産業廃棄物」となる運命なのだ。
環境対策をうたいながら、産廃を産み出したという矛盾。公約の小・中学校の校庭芝生化には目もくれず、こうした無駄な事業にゴーサインを出した吉田市長の責任は重い。
広場に敷設された人工芝については、市民からの評判も良くない。特に、広場で開催されるイベントに参加した車椅子利用者からは、改善を要望する声が寄せられている。
実際に人工芝の上を歩いた後、市役所の反対側にある中央公園に行って天然芝を実感してみた。問題の人工芝の歩きにくさは誰もが理解できるだろう。
8,000万円をかけて大量の産業廃棄物を敷設した吉田市政。福岡市でも事業仕分けが必要だ。
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