(株)東洋新薬(福岡市博多区、代表取締役:服部 利光)は先ごろ、大麦若葉粉末による大腸がん抑制作用を示すことを確認した。
今回の研究は、大阪青山大学をはじめ、別府大学、福岡女子大学、広島工業大学との共同で動物実験を実施。試験内容は、発がんを誘発する物質を投与したBALB/cマウス(発癌性物質の影響を受けやすい、癌や免疫学の研究に一般的に用いられるマウス)を用い、大麦若葉末を3%配合した飼料をマウスと、大麦若葉末を含まない普通飼料を、各17週間自由摂取させ比較した。
その結果、大麦若葉末群は対照群と比較して、がんになる前の過程にみられる、前癌マーカーの高発現が、大麦若葉末を含まない非配合グループには5匹に現れたが、同粉末配合グループは皆無だったという。また同粉末配合グループでは、消化管通過時間(口腔から肛門までの消化管を食物が通過する時間)が短くなることもわかった。同粉末非配合グループの平均18時間程度に対し、同粉末配合グループは12時間程度という結果が得られた。この結果により、大麦若葉末は消化管が発癌物質にさらされる時間を短縮させることで、大腸がんの発症を抑制するのに有効であることが示唆された。
同社では大麦若葉末について今回の研究結果のほかに、大麦若葉末のストレス潰瘍に対する予防効果やコラーゲン吸収促進作用などの研究成果を報告している。
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