(株)丸和は17日午後から本社で取引先向けの説明会を開く。
経営統合への協力要請と支払いなどで迷惑をかけないことを表明する。
丸和と親会社の(株)ユアーズが経営統合する方向となった。ユアーズによる事実上の救済だが、ユアーズの業績も悪化しており、共倒れになる恐れもはらむ。
経営統合が浮上したのは、丸和の資金繰りが逼迫、単独での資金調達が出来ないことから、黒字経営のユアーズと一緒になる以外、選択肢がなくなったため。ユアーズは丸和の仕入れの大半を行っており実質的に両社は一体化している。持株会社を作ってその下に2社をぶら下げる場合、合理化効果は限られるため、一気に合併に進む可能性もある。
いずれの場合も丸和は上場廃止になる可能性が高い。
上場廃止を見透かすかのように、丸和の株価は年初来、旧額面の50円を大きく割るまで下げ続けていたが、15日終値は32円と、経営統合の報道にまったく反応しなかった。
ユアーズとの統合で、店舗の抜本的な閉鎖・再編に着手することになるが、ユアーズの業績が悪化しており、収益力の立て直しが出来るかどうかは不透明。
ユアーズは丸和株価の下落で40億円近い含み損を抱えているもよう。09年9月期末の自己資本は29億6,600万円しかなく、実質的に債務超過状態にある。
金融機関がどこまで支え切れるかが焦点となる。
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