課長補佐級以上で退職した福岡県職員が、県の推薦により外郭団体や県が所管する公益法人等に再就職、いわゆる天下りしたケースは、過去5年間で245人にのぼることがわかった。
2005年度から2009年度に退職した福岡県職員の再就職先について情報公開請求をおこなったところ、県所管の公益法人等に天下った人数は245人だった。
退職時の役職別に見ると、年度ごとの天下り状況は次のとおりだ。
【2005年度】部長級6人、次長級15人、課長級13人、課長補佐級2人。
【2006年度】部長級7人、次長級22人、課長級17人、課長補佐級11人。
【2007年度】部長級9人、次長級13人、課長級35人、課長補佐級2人。
【2008年度】部長級7人、次長級14人、課長級27人、課長補佐級1人。
【2009年度】部長級6人、次長級13人、課長級23人、課長補佐級2人。
福岡県は、2009年度分について県庁HP内で公表しているが、課長級以上についてのみ。しかも、部長級、課長級など職階の区別がなく、大雑把な分け方となっていた。
県総務部人事課に、同年の退職者ごとの職階を尋ねたところ、上記の数字が判明した。県庁内部では前年までと同様、きちんと退職時の職階までわかる文書を保有しているという。
より丁寧な資料を作っていたのに、あえて大雑把な資料を公表していることについて人事課は、「一般に公表するにあたり(内部で)話し合ったが、(県民が)そこまで詳しいものは求められていないと思った」「(退職職員)個人のことなどで(役職まで)公表しない方がいいということになった」などと答えている。
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