18日、警察庁は、5月末時点の交通事故統計を発表した。同統計によると、前年同期と比較した場合、発生件数、死者数、負傷者数のいずれもが減少しているものの、交通事故における死者数のなかで高齢者(65歳以上)の割合が高まっていることが分かった。
交通事故における高齢者の死者は、2010年5月末の時点で914人。全年齢層の死者1,820人に占める割合は50.2%である。一方、2000年の同時期における高齢者の死者は1,208人、全年齢層の死者3,563人に占める割合は33.9%であった。
高齢化が進む社会状況を反映した結果とも言える。だが、高齢者へ交通安全を呼びかけること、および高齢者の運転者・歩行者に対する配慮を徹底させることが、さらなる交通事故件数の減少にとって必要不可欠だと考えられる。
※記事へのご意見はこちら