福岡の専門工事業者のなかで、脇雅史氏(自民党・現職)を次の参議院議員比例代表候補として推す声が高まっている。脇氏は1945年2月生まれ。東大卒業後、建設省(現・国土交通省)を経て98年に初当選し、今回3期目を目指す。
目を引くのは、今回の支持が下請業者側から自発的に出てきたものであるという点だ。従来、ゼネコンや上部団体からの指示で選挙応援に動いたことはあったし、それこそが建設業・自民党の蜜月時代の構図であった。ただ、建設予算が削減されるにしたがい、近年はその構図も有名無実になっていた。
建設不況が加速するなか、零細企業が多数を占める専門工事業者の危機感は相当なものだ。「本当に我々の声を代弁してくれるのは誰か」、「我々自身が国会議員を育てていかなければならない」という専門工事業者側の危機感に、「建設業界の危機を共に乗り切ろう」と訴える脇氏の主張が呼応して、今回の支持に繋がっていったという。
あくまで勝手連の形をとる専門工事業者の支援活動だが、横のつながりが強い建設業界だけに、ジワジワと支持が広がっていくものと思われる。
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脇氏が主張する夢・国土クラブ http://www.yumekokudo.net/index.html
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