17日、林野庁はわが国の木材の需要(供給)量を丸太換算により取りまとめ発表した。
林野庁が発表した内容は以下の通り。
1 用材の需要
用材の総需要量は6,321万m3となり前年に比べ1,475万5,000m3(対前年増減率(以下同じ)▲18.9%)減少。
これは、景気の低迷などにより木造住宅の新設着工戸数や紙の生産量の減少などから、前年に比べて製材用材が363万9,000m3(▲13.4%)、合板用材が210万6,000m3(▲ 20.5%)、パルプ・チップ用材が885万m3(▲3.4%)それぞれ減少したことによる。
2 用材の供給
(1) 国内生産
用材の国内生産量は1,758万7,000m3で、前年に比べて114万4,000m3(▲6.1%)減少。
内訳では、製材用材が86万7,000m3(▲7.8%)、パルプ・チップ用材が8万8,000m3(▲1.7%)、合板用材が15万8,000m3(▲7.4%)それぞれ減少。
(2) 輸入
用材の輸入量は、4,562万2,000m3となり、前年に比べ1,361万2,000m3(▲23.0%)減少。
内訳では製材用材が277万2,000m3(▲17.3%)、パルプ・チップ用材が876万2,000m3(▲26.8%)、合板用材が194万8,000m3(▲24.0%)それぞれ減少。
3 木材(用材)自給率
木材(用材)自給率は、用材の国内生産量が114万4,000m3(▲6.1%)と減少したものの、輸入量はそれを上回る1,361万2,000m3(▲23.0%)の減少となったことから、前年に比べ3.8ポイント上昇し、27.8%となり1989年の水準となった。
(参考:木材(用材)自給率:1989年26.9% )
木材自給率の上昇は、国内生産量は減少しているなかでも、各自治体が国内産そして当該地区の木材を使うことをPRするという、地産池消を積極的に実施していることも間接的に貢献しているのではないだろうか。
【河原 清明】
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