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吉田福岡市長、民主単独推薦拒否の姿勢
政治
2010年6月21日 08:15

 11月の福岡市長選挙で2期目を目指すと見られている吉田宏福岡市長だが、民主党の単独推薦を拒否する意向のようだ。

 今月8日の定例記者会見。記者から、「ご自身の市長選挙まであと半年になりましたが、立候補するかどうかも含めて、ご自身のいまのお気持ちを」と聞かれた吉田市長は《いま、今年度の予算の執行にあたり、年度内に、いまそれをしっかりやっているところですので、一日一日全力を尽くしてやっていくということに尽きると思います》として明確な回答を避けた。
 
 しかし、「あらためての質問ですが、参議院選挙でのご自身の立場は、前に中立とおっしゃいましたが、一応、その辺をもう一回あらためてお伺いしたいのですが」と重ねて聞かれ、次のように言い切った。
《中央の政治、具体的に言えば国会議員を選ぶ選挙などを含めてですが、政策的なものも含めた政党間の競い合いというのは当然なのですが、地方自治を預かる人間としては、市民生活をどうするかということを最優先して考えるべきだと思っていますので、政治的にどちらか極端に入っていくというのは、いままでどおり中立的な立場でいきたいと思っています》。
 首長は、政治的に中立、つまり一党にかたよることはしないとの発言である。

 吉田市長は、昨年夏の総選挙の時も特定政党の応援を拒否。さらに今夏の参院選についても、今年4月の定例会見で特定政党の応援を否定していた。
 《私がマイクを持ってどなたかの候補に、ということはない》。《衆議院選挙それから前回の参議院選挙でも申し上げておりますが、いま行政の首長としてやっておりますので、特定の候補を選挙戦においてマイクを持って応援するということは、これまでもしておりませんし、今回もする予定はありません》。
 つまり吉田市長は、平成19年の参院選、昨年の総選挙につづき、3度の国政選挙で、どの政党も応援しない、ということになる。

 吉田市長は、平成18年の市長選で民主党の候補者公募に応じ、同党初の単独推薦という形で初当選を果たした。民主党からは、吉田市長及び後援団体に対し数千万単位のカネが出ているうえ、連合福岡からも支援を受けていた。しかし、推薦母体である民主党の応援に汗を流したことがないのである。

 《政治的にどちらか極端に入っていくというのは、いままでどおり中立的な立場でいきたい》という言葉は、民主党の単独推薦を否定することと同義だ。
 吉田市長の2期目に向けた戦略は、「市民党」として政党の支援を一切受けない形を目指すか、あるいは民主、自民、公明などの複数政党から支援を受ける「相乗り」を目指すかのどちらかということになる。

 民主党としては、党勢拡大に結びつかない首長では、単独推薦をつづける意味がない。
 
 吉田市長がどう動くか、参院選後が注目される。

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