通常国会が終わり、24日公示の参院選に向けた動きは本番さながらの様相を呈している。
19日、福岡市中央区天神の警固公園で、民主党の現職参院議員・大久保勉氏が決起集会を行なった。集会へは連合福岡を中心とした支持者が多数参加。大塚耕平・内閣府副大臣をはじめ、福岡選出の国会議員、福岡県議会議員らが応援に駆け付けた。
20年近く金融マンとして活躍し、参院議員に転じてからは財政金融委員を6年間務めた経歴を持つ大久保氏は、「新しい経済のルールを作るためには政治が主導的役割をする必要がある。古い政治の構造が日本の元気を無くした」として経済政策について熱く語った。
もうひとりの現職、国民新党・吉村剛太郎氏の動きも活発になった。吉村氏は取材に対し、「若い人たちになぜ私が頑張っているのか考えて欲しい」と述べた。選挙戦を通して、次世代にどのようなメッセージを送るのだろうか。党副代表としては、見送りになった郵政改革法案の決着をつけなければならない。そして、ふたりの現職が福岡に腰を落ち着けたことによって、参院・福岡選挙区の役者はすべて揃った。
21日夕、みんなの党は江田憲司幹事長を迎え、公認候補予定の佐藤正夫氏、比例代表候補予定の田中しげる氏とともに福岡市中央区天神で街頭演説を実施。江田幹事長は現政権を「財務省支配内閣」と批判、「増税する前にやることがある」「増税で財政再建を果たした国はない」と、聴衆へ訴えた。はたして、参院選で躍進し、第3極としてのキャスティングボードを握れるか。消費税増税を受けて、内閣の支持率が再度低下した今、大混戦の立役者となる可能性を秘めている。
また同日、自民党公認の大家敏志氏は、北九州市八幡東区で比例代表候補予定者とともに集会を実施。このほか、民主、社民の推薦の無所属、堤要氏。共産党の篠田清氏、幸福実現党公認の吉富和枝氏が立候補を予定している。参院選は24日公示、7月11日投・開票のスケジュールで行なわれる。
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