23日、(株)アパマンショップホールディングス(本社:東京都中央区、大村浩次社長)は、2010年9月期において特別利益が発生する見込みであることを発表した。
同時に09年11月13日付「09年9月期 決算」で公表した10年9月期通期業績予想の修正を発表した。
1.特別利益の発生
10年9月期において52億4,200万円を特別利益に、35億9,700万円を法人税等調整額として計上する見込み。
第11期連結会計年度の初日(09年10月1日)より、同社および同社子会社が保有する不動産に関して、賃貸不動産の賃料収入の増加などによる収益の安定化を図るため、総額303億7,600万円の販売用不動産・信託受益権について、棚卸資産(販売用不動産・信託受益権)から固定資産への所有目的の変更を行なっている。
上記の所有目的の変更を踏まえ、賃貸不動産の安定化を図る施策を実行している上で物件の一部について「のれん及び負ののれん償却」に関する会計処理の検討を行なった結果、当該「負ののれん」52億4,200万円を一括償却するとともに、「繰延税金負債」35億9,700万円を取り崩すことが妥当であると判断したため、特別利益が発生する見込みとしている。
2.業績予想の修正
◇2010年9月期 通期連結業績予想数値の修正
(09年10月1日~10年9月30日)
【売上高】
前回発表予想:510億円
今回修正予想:500億円
増減額:▲10億円
【営業利益】
前回発表予想:11億円
今回修正予想:14億円
増減額:3億円
【経常利益】
前回発表予想:4億5,000万円
今回修正予想:4億5,000万円
増減額:─
【当期純利益】
前回発表予想:2億円
今回修正予想:70億万円
増減額:68億円
売上高については、棚卸資産から固定資産への所有目的変更に伴う不動産売却収入の減少などの要因があるものの、概ね順調としている。
営業利益については斡旋事業、プロパティ・マネジメント事業の主要セグメントの経営資源の集中と効率化の諸施策などによる収益改善により、前回発表予想から増加する見込み。
経常利益については、09年11月実施の第三者割当増資の実施などの資本政策に伴う株式交付費の発生などがあるものの、営業利益の増加などの要因により前回発表予想と同額となる見込み。
当期純利益については、「1.特別利益の発生」の「負ののれん」一括償却および「繰延税金負債」の取り崩しによる88億3,900万円の計上があるものの、第2四半期連結累計期間に計上している特別損失6億5,600万、ならびに斡旋事業、プロパティ・マネジメント事業を行なう子会社2社の事業が順調に推移していることによる繰延税金資産の取り崩しや、10年5月10日付で公表した連結対象外となる合同会社ASNファーストに対する貸付金に関しての引当処理を保守的に見積もった事などの要因により、第3四半期以降に計上する特別損失などを約11億8,000万円見込んだことから、前回発表予想から増加する見込み。
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