6月28日から始まる高速道路無料化実験の対象区間となった八木山バイパス(福岡県飯塚市~篠栗町)をめぐり、福岡市内のある生コン販売会社幹部は厳しい見解を示した。
「八木山バイパスが無料になれば、坡平産業の輸送コストはかなり軽減される。現在も福岡市内及びその周辺地区の市場へ、相当数の生コンを供給している。無料化によりその頻度はさらに増大するであろう。1台当り往復約1,500円のパイパス通行料金がゼロになるから、販売価格に反映する。より安価な価格で供給する可能性が高い。そうなれば福岡地区協組内の販売数は、さらに苦境下に陥るであろう。バイパスの無料化は、通行者にとってメリットも多いだろうが、こと我々にとっては本当に頭の痛い話である」。
需要低迷が続く福岡地区の生コン業界に、更なる悩みの種が増えることになる。
【河原 清明】
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