07年5月、福岡市は福岡大学との間で「福岡大学の仮設サッカ-場整備に係る技術開発及び地域貢献に関する基本協定」を結び、記者発表した。
同協定は、福岡大学が、土壌改良した地盤上に人工芝を敷設したサッカー場を整備したことを契機とするものだ
その第1条には「この協定は、甲の仮設サッカー場において、福岡市のヒートアイランド対策及び七隈川の氾濫を防ぐ都市型洪水対策等を甲と乙が協。力連携して推進し、もって福岡市の安心安全なまちづくり、循環型社会の形成、地域の活性化に寄与することを目的とする」(注:甲は福岡大学、乙は福岡市)と協定の目的が記されている。
福岡大学が整備したサッカー場を利用し、水害対策やヒートアイランド対策を進めていくとするもので、同年5月25日、福岡大学において、学長と吉田宏福岡市長が基本協定に調印していた。
一方、福岡大学は、福岡市との協定とは別にクリヤマ株式会社(大阪市)との間に、産学連携包括協定を結んでいる。クリヤマのホームページには次のように記されている。
《福岡大学サッカー場にて、福岡市、福岡大学、クリヤマ(株)の産学官共同プロジェクトが2007年5月に誕生しました。 今後約2年間、実証・研究を続け、新たな技術開発を協力して進めていきます。その取り組みとして、人工芝でモンドターフファインチューンシステムが採用されました。人工芝の下部には保水性の高い特殊マットレスと透水性・保水性の機能を合わせ持った改良土を使用しています》
※クリヤマ(株)の共同プロジェクトの詳細はこちら
福岡大学のサッカー場で使用されていた人工芝こそ、昨年夏、市役所西口の広場に敷設されることになる「モンドターフ」だったのである。
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