一大決心して「注文住宅を建てよう」と決め、次に施主がすることは施工してもらうハウスビルダーを決めることであろう。
「設計者が、親切丁寧に自分たちのオーダーを親身になって聞いてくれて、思い通りの間取り図を描いてくれる」「営業担当が親切丁寧に、工法・素材などのハード面。資金関連であるソフト面を説明してプランニングしてくれる」といった、親切丁寧な応対をしてくれるかどうかを基準にハウスビルダー選ぶ。そうした声を施主・オーナー側からよく聞こえてくる。
確かに親切丁寧な応対は必要である。ただし、それは現在どこのハウスビルダーも行なっている。
「久留米と大宰府の注文住宅施工販売会社の何社かに営業へ行きましたが、非常に冷たい応対をされました。そこでそれらの会社に、家を建てる予定があるということでなりすまして問い合わせを電話で行ったら、とても親切丁寧に応対してくれました。聞いていないことまでこと細かく家造りについて話してくれました。あの裏表の態度には疑問符が付きますが、家を建てたいと問い合わせるだけで、気持ちの良い接遇をしてくれますよ」と福岡地区のある管財卸業者は語る。
"お客様のわがままをお聞かせください"、"お客様の住まいに対する想いや理想を形にするのが私たちの使命です"、"体に優しい、健康を最優先に考えた自然素材を使います"などなど顧客目線でのPRを各社実施している。「それは有難い」と思いたいとことであるが、前述通りどのハウスビルダーもスタンダードで行なっており競合優位性になるには、やや弱い。
では、どのような視点でハウスビルダーを選べば良いのか?
「手抜きが無い基礎工事を行なっているかどうか」と答えるのは注文住宅のオーナー。「基礎工事は、家造りにおいてとても重要な工程のひとつである。地味であまり関心を示さない施主が大半であるが、字の如く"基礎"である。例えばオーダーメイドのスーツで、柄は一緒でも生地見本と違った素材のスーツを買うか?当然返品するだろう。そのような不遜な仕立て屋は信用されない。家を建てるのに、スルーしてしまう基礎工事。ここでキチンとした工事をやって貰わないと、後々施主は苦しむことになる」。そのひとつに、生コンクリートの基礎知識は必須であると、同オーナーは語っている。
【河原 清明】
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