28日から高速道路無料化の社会実験が始まった。2011年3月末まで継続される予定である。
29日の速報値であるが、国交省の発表によると、28日の午前0時から24時までの実験対象区間の交通量は、実験前と比較して平均約79%増加したという。国交省が示した数値(無料化した50区間の平均値)によると、実験1週間前の同曜日(21日)は、1日平均8,600台。実験開始後の28日は1日平均15,400台であった。
賛否両論の高速道路無料化であるが、注文住宅市場にも影響を与える。
大分県下のハウスビルダー代表は次のように語る。
「実験ではなく、もし本格的な無料化になれば、施工可能な地域は相当広がります。今まで福岡地区からの問合せも頂いていたのですが、輸送コストが掛かるためその分を施主さんにご負担頂かざるを得ません。そのため、基本的にお断りしておりました。しかし、無料化によって今までにない顧客との接点が増えていくことに期待しております」。
福岡地区に営業拠点を持たない熊本・大分の業者も福岡へ進出してくるということである。もし高速道路無料化が実現したなら、福岡地場の注文住宅会社は、安閑としていられなくなるであろう。また、その逆も然りである。本格無料化は未定であるが、各社ともその対策を今から講じておくべきではないだろうか。競合優位性に磨きをかけなければならない時が来ている。
【河原 清明】
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