スポーツ選手がサプリメントを摂取してドーピングにひっかかる事例があることを受け、日本薬剤師会は、薬剤師が薬局店頭でドーピング防止活動を行う際の参考書となる「薬剤師のためのドーピング防止ガイドブック2010年版」を作成し、5月下旬に日薬ホームページ(HP)に掲載した。最新のドーピング禁止薬物や留意すべき一般用医薬品・健康食品情報などを網羅してある。
ガイドブックは04年から毎年発行しているが、10年版では特に気を付けたい一般用医薬品と健康食品・サプリメント、使用可能薬リスト、ドーピング検査Q&A─などを掲載している。日薬と日本体育協会アンチドーピング部会、千葉県薬剤師会、新潟県薬剤師会などと共同で作成した。日薬HPから全文をダウンロードできる。
ドーピングについては、競技成績を意図的に向上させる不正行為だけでなく、禁止成分が含まれているOTC医薬品やサプリメントを知らずに摂取してドーピング違反になってしまう「うっかりドーピング」が問題視されている。日本アンチ・ドーピング機構は昨年、「公認スポーツファーマシスト認定制度」を立ち上げ、今春、第1期認定者が誕生させるなど、ドーピング防止活動における薬剤師の役割に期待している。
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