海の精(株)代表取締役で、塩の道クラブ代表の村上譲顕氏が著した本が話題になっている。タイトルは、『日本人には塩が足りない～減塩が元気と健康をそこなう』。「塩不足を解消して日本を元気にしたい！」という著者の熱い思いが込められた１冊だ。
　著者は学生時代に塩の摂取不足が原因で、胃弱や胃下垂に悩まされ自律神経失調に襲われたという経験を持つ。そのような自らの体験を元に、「根拠のない『高血圧＝塩犯人説』」に対して「問題なのはナトリウムの単独過剰摂取」と異論を唱え、塩不足の現代人に警鐘を鳴らしている。
　その裏付けとして、チバ賞を受賞した元名古屋市立大学の青木久三教授や免疫学で著名な新潟大学の安保徹教授らの説を引き、若い世代の塩不足を指摘するとともに、「塩なし病」の危険性を訴えている。
　著者は若い頃から自然塩の復活運動にかかわり続けてきた。今も、塩化ナトリウムを99％含む旧専売塩に対して自然海水塩の大切さを訴え続けている。同書は一般読者だけではなく、健康食品会社をはじめとした販売員の教本としても用いられている。

『日本人には塩が足りない』
<内　容>
序　章　　　塩で健康を取りもどした私の体験
第1章 病気の原因は「体内環境」の乱れにあった
第2章 「塩をとれば高血圧になる」は常識のうそだった
第3章 塩不足が日本人の健康をそこねている
第4章 塩でもっとキレイに、健康になる！
第5章 塩の上手な選び方・とり方

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