「馬鹿なことを言うな!」。1日、みんなの党の渡辺喜美代表の怒声が天神の街に響き渡った。同代表は、福岡市中央区天神で行なった街頭演説のなかでも、民主党の枝野幸男幹事長の連携を呼びかける考えに対し、その可能性を強い論調で否定した。さらに、渡辺氏が大臣時代、何もできなかったという枝野氏の批判に対して、「今の民主党政権と状況が全く違う。私は自民党政権のなかで行革に取り組んだ。『渡辺喜美』の爪の垢を飲め!」との反論を繰り出した。
枝野氏の連携発言は、民主党と連立を組む国民新党や民主党の立候補者からも問題視されている。なかには、枝野氏が渡辺氏と同じ栃木県出身であることから、「枝野氏はかく乱工作をしているのでは?」という説まで浮上。一方で、政策の修正について対立している小沢一郎前幹事長は、独自に選挙応援活動を展開している。世論という風を気にして舵を切り損ねたか。新幹事長としての処女航海は、自ら荒海を選んでの船出となったようだ。
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