24日に公示され、現職2人、新人5人の計7人が立候補し激戦となった参院選福岡選挙区(改選定数2)の中盤情勢をさぐった。(敬称略)
立候補しているのは、届出順に次の7人。
○大家敏志(おおいえ・さとし 42)自新
○堤要(つつみ・かなめ 49)無新
○大久保勉(おおくぼ・つとむ 49)民現(1)
○吉冨和枝(よしとみ・かずえ 51)諸新
○篠田清(しのだ・きよし 62)共新
○吉村剛太郎(よしむら・ごうたろう 71)国現
○佐藤正夫(さとう・まさお 55)みんな新
大久保、大家が大きくリードし、以下、佐藤、堤、吉村が追う展開。差がつくと見られていた大久保と大家の間には、思ったほど開きがない。選挙直前、菅総理が打ち出した消費税増税が、マイナスに作用しているのは明らか。街頭活動中の民主党関係者にも、消費税のことを聞いてくる有権者は少なくないという。大久保はラガーシャツを着て体力勝負の選挙戦。
民主は、堤の浮上に力を入れ始めた模様で、終盤にかけてテコ入れを図りつつある。
自民・大家陣営は思わぬ追い風に乗って、福岡選挙区での首位奪還を狙う。
民主支持率のV字回復を受け、影響が懸念されたみんなの党だが、小政党への支持を収斂しつつある。佐藤がどこまで得票を伸ばすかは、今後の福岡県政界を占う意味で注目だ。
自民票を割ると見られていた吉村だが、ここまでの戦いでは伸び悩んでいる。終盤にかけての追い上げが期待される。
共産・篠田は、消費税増税反対や民主批判で同党支持者をまとめる。吉冨は独自の戦い。
サッカー・ワールドカップに話題をさらわれていたが、今週の日曜は選挙戦のラストサンデー。舌戦の盛り上がりに期待したい。
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