任期満了に伴う今秋の福岡市長選挙に向けて、すでに出馬の決意を明らかにしている元福岡市教育長・植木とみ子氏だが、事務所の体制を整えるなど、動きが慌ただしくなってきた。
植木氏は今年3月末、任期を1年残し福岡市総合図書館の館長を退任。2日後の4月2日には福岡県選管に政治団体設立届を提出した。設立した政治団体「植木とみ子後援会」を資金管理団体に指定するにあたっては、公職の種類を「福岡市長」と明記していた。
「市民派」を名乗り各政党に支援を求めるとしていたが、今月24日の参院選公示日には、福岡選挙区から出馬した自民党新人候補の出陣式に顔を見せ、注目を集めていた。
参院選前には、民主党議員の事務所などにも挨拶に出向き、訪問を受けた議員らから困惑の声が上がっていた。
今月に入って、元福岡市議・渡辺健生氏が事務局長に就任。渡辺氏自身が市議らへの挨拶回りを始めていることが確認されている。参院選さなかではあるが、着々と準備を進めている模様だ。
植木氏の正式な出馬表明は参院選後と見られている。
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