大内田建設の行き詰まりで、連鎖しそうな型枠業者もいる。7、8月には労務費を支払われずに、廃業・倒産する同業の続出も予想される。ある経営者は「今の受注単価では、職人には日当8,000円出すのが精一杯だ」と嘆く。
「業者が潰れて減れば、値の立て直しがあるのではないか?」と質問すると、「業者は減るどころか増えるだけだ」と暗い顔になる。というのは、型枠職人がほかの業種に転じるのは不可能だそうだ。生きていくためには、独立していく道しかない。だから、業者は増え、叩き合い、共食いをしていくという悲惨な状況が続くのである。他業種に方向転換できるような技術指導をするしか、策はないようだ。
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら