2)「○○成分配合しました」の続きが大事
(上)では、人から(親切心で)勧められた健康食品の商品見本に対して、どのように考えるかをお伝えしました。まずは原材料や賞味期限など食品表示の情報を教えてもらうことが大切です。その次に、その商品が「なぜ体にいいのか」を聞くことです。(※販売に携わる方が商品の「医薬品的な効能効果」を消費者に伝えると、健康食品の広告に関する規制の上で問題がありますのでご注意ください。)
健康食品に興味関心のある方は多いと思いますが、そのきっかけはなんでしたでしょうか? テレビ、新聞、雑誌、友人・知人からの紹介・・・・・・、いろいろあるかと思います。その情報にも、「なぜ体にいいのか」という内容自体にパターンがあることを覚えておくと、質問をするうえで便利だと思いますのでまとめてみます。
大体このように分けることができますが、もっとも多いのは1番です。つまり「有名な成分○○を配合して、△△を促進します!」タイプですが、成分が入っていることと、実際に効果があることはイコールではありません。○○配合の健康食品を食べたけど、実際には栄養として体に吸収されない・・・・・・といわれているものもあります。「○○成分が入っている=体にいい!」ではなく、「○○成分が入っている(量やバランスの理由も確認)→どう作用するのか確認→体にいい!」と考えてみるとよいでしょう。
各番号の解説を付け加えると、1番3番は最終的に不足する栄養を補うタイプ、2番4番は最終的に不要なものを排出するタイプといえます。商品を作るうえでは、1番2番のように○○を追加するものよりも、3番4番のように「普通は使う素材(添加物など)を使わずに作る」ことの方が難しいものです。無添加商品にも「どう体にいいのか」分からないものもありますが、単純に○○成分を足しただけの(=吸収されないかもしれない)商品の方が数段高い価格で売れてしまうのも現実でしょう。お金のことですので、ここはひとつ冷静に考えることが大切だと思います。
<プロフィール>
川合裕之(かわい ひろゆき)
香川大学卒業後、明星食品(株)に就職。営業職のかたわら、エリア向け商品の開発にも携わる。独立後、03年に(株)ラベルバンクを設立。食品表示の視点から安全性・機能性に関するコンサルティングを行なう。商品販売のためのプロモーションも手がける。
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