2011年3月に開業を迎えるJR博多シティ。外面にはサインや大時計が取り付けられ、オープンへの期待は高まる一方だ。
気になるのは工期が順調に進んでいるかという点。「本来は8月頃から本格的に内装工事に入る予定であったが、どうやら遅れている模様。10月頃から本番に差し掛かるのではないだろうか」と店舗内装業関係者。他に仕事がある時期であれば、それほど痛手ではないが、受注環境が冷え込んでいる今日、店舗内装業者、その下請や孫請業者にとって、1、2カ月のずれ込みは大打撃である。
年初に「博多駅の仕事が来るまでは我慢」という話を多くの経営者から耳にしたが、現実は違う。明るい見通しを持ちながらも、それまでの資金繰りのメドが立たずに事業存続に終止符を打たざるを得ない状況を強いられている業者が数多くある。
期待されるオープンまでの道のりが、一方で企業生命を脅かすという悲しい現実もある。
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