福岡市が、市役所前広場に約8,000万円を投入して敷設した人工芝・「モンドターフ」。実証実験の結果を偽装してまで人工芝にこだわった理由は何か。一連の事業を進めた市環境局温暖化対策課の当時の担当課長だった安部修氏(現・教育委員会生涯学習課長)が、核心部分について語りはじめた。
誰が人工芝敷設を決めたのか。その素朴な質問に答えようとしなかった安部課長だが、追及されるなか、次のように説明した。
「課長以下で案を作って、部長に説明し、局長に説明した。予算、決裁的には、そんなに大きな予算ではないから、課長決裁か、部長決裁ぐらいではないか。しかし、当然、局長まで説明はしている」。5,000万円が「大きな予算ではない」とする神経は理解できないが、局長までは「口頭」で説明したのだという。
それでは、決済文書はどこにあるのかと問うが、ここからさらに迷走する。
「決済は、決済は・・・」「要するに、決裁というか。実証実験の決裁というのは、俺の課長決裁があるのではないか。千何百万かけてやった実証実験の決裁はあるのではないかかと・・・」。
こちらが聞いているのは、誰が人工芝敷設を決めたのか、そしてその過程が公文書として残っているのかという点なのだが、安部課長の話は要領を得ない。
「部長、局長には説明した」の一点張りで、返答に窮した阿部課長は「環境局に聞け」と言い出した。正式に録音取材を希望すると「なんでそこまでしなければならないのか」とこれを拒否。あきれた役人である。
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