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中洲バトルロワイヤル

中洲バトルロワイヤル2010(21)~お昼間は別の顔
中洲バトルロワイヤル
2010年7月13日 09:25

 「専業ホステスが減っている」と以前の記事で書いたと思うが、このところ中洲でバイトをしている女の子の話をよく耳にする。昼間は別の仕事をして、週に何回か中洲で働くということだが、多いのは学生、美容師、看護士といったところ。なかには変わり種もいる。今回のエピソードはそんな変わり種の話だ。

様々な人が行き交う中洲 某一流大学の医学部にいたというその子は、学生時代から中洲で働き始めた。無事、卒業し、現在は病院で務める立派なお医者さんである。
 間違いなく、酒が絡む席のホステスとしては滅多にお目にかかれないタイプと言っていいだろう。見た目はいわゆる才媛といった感で、愛嬌のある笑顔のなかにも知性を漂わせる、そんな女性である。そして、そのブランドに、多くのおじさんたちがクラクラしてしまった。

 働き始めるや否や、常連客のなかから熱心なファンがすぐに出来た。女の子のほうも悪い気はしない。今まで勉学に時間を割いてきた反動があったかどうかは知らないが、少々お鼻が高くなり、モテモテの状況に酔いしれていた。複数のファンとメールアドレスを交換した。まあ、ここまではフツーの話。今や、メールは欠かせない営業ツールだ。しかし、そのやり取りが少々まずかったようである。

 気をもたせるというか、その気にさせてしまうというか、女の子に悪気が無かったにしろ、メールのやり取りをするなかで、それぞれのファンに「俺の女」という意識を芽生えさせてしまった。あとはご想像にお任せしたい。まあ、ちょっとした修羅場である。

 そんな噂を酒の肴に飲んでいると、隣に浴衣姿の若い娘が座った。聞けば年は20歳、現在、某大学法学部の2年生という。少々派手な外見とは裏腹に、礼儀正しく、会話にもしっかり付いてくる。ママの教育の賜物か。「親に言えるバイトではない」と言う人がいるだろうが、中洲の仕事を通じて社会勉強をしているようでもあった。

 噂の子は今も中洲で働いている。騒動の反省が活かされているのか、今も人気は上々だ。どちらかと言えば、人生の先輩として、我々おじさんたちのほうがしっかりとすべきではないだろうか。ここで言いたいのは、車の運転と女を口説くときはシラフで、ということである。酒で冷静な判断を欠いてしまうことも。「やい、長丘よ。隣で寝ている女は誰が連れてきた? 何でもアリなのか?」。そんな自問自答をした経験がある人も少なくはないだろう。何事も"しがらみ"はよくよく考えて作ったほうがいい。


長丘 萬月(ながおか まんげつ)
 1977年、福岡県生まれ。雑誌編集業を経て、2009年フリーライターへ転身。体を張った現場取材を通して、男の遊び文化を研究している。


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