大野城市の注文住宅会社、悠悠ホームが元気だ。94年10月に設立された同社は、「木」へのこだわりをもった外断熱工法の家作りをベースとしており、比較的高規格の注文住宅を展開する。これまで敬遠されがちだった地下室の活用や『FFC』と呼ばれる特殊加工を用いた素材の採用など、健康・安心・安全な家作りに対する独自の取り組みが顧客の高い評価を得たことで徐々に勢力を拡大。09年7月期には12期連続増収となる約36億円の売上高を計上していたが、今期はこれが50億円台半ばにまで跳ね上がる見通しだ。
だが他方では課題もある。成長に伴い人員の拡充も行っているが、100名を超える規模になると細部まで経営者の目が届きにくくなってくる。そのため、グループをまとめ挙げる店長クラスの育成・経営者教育が急務となってくる。
近々、ベスト電器から購入した筑紫野市の土地に、45区画に及ぶ分譲を手掛ける予定だという。JR天拝山駅近くの好立地ということもあり、注目を集めるプロジェクトとなるだろう。規模こそ違え、凋落のベスト電器と日の出の勢いの悠悠ホームという対照的な構図も興味深い。
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