マンション管理とは大変なものである。今日、博多にある管理会社を訪ねてフロントマンのT氏と話をする機会があった。T氏は、管理業界8年目。比較的ベテランの部類に入る。T氏曰く、最近の管理組合運営に関して非常に頭を悩ませていることがあるという。それは、現役を引退したサラリーマンが、理事会に入り、かなり細かいところまで指摘や注文を出してくるという内容だった。近年の流れである「生涯現役」では無かろうが、企業組織のなかを力いっぱい走ってきて、退職を迎えた人たちにとっては、家でゴロゴロとするのは耐え難いというところだろうか。そういう人たちにとっては、管理組合の理事として活躍できる場があるということは、よい機会なのかもしれない。
そこで、「そのような人達の高い要求レベルに応えていく事がそのフロントマン、引いては会社に利益をもたらすのではないか」と、言おうとした。しかし、その前にT氏も「指摘や注文を言って頂けるのは有難い。今までの管理業界では、馴れ合いがよく罷り通っていた。ビジネス的な要素が出てくることは我々にとっては厳しいけど、結果的に良いことだと思います。」と、納得している様子だった。
【神田 将秀】
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