福岡市が市役所前広場に敷設した人工芝「モンドターフ」。一連の事業の不透明な経緯について、当時の市環境局温暖化対策課長だった安部修氏(現・教育委員会生涯学習課長)に、福岡市が、平成20年に行った「市役所西側ふれあい広場 ヒートアイランド対策実証実験」の仕様書に、モンド社の「モンドターフ」を指定した理由について聞いた。
── 人工芝は、「モンドターフ」のほかにもあったのではないか。
「保水性人工芝はそんなになかったと思いますけどね」
── なかったと思う?
「と思いますよ。私ども知りませんしね。だから、とりあえずその保水性でいこうと」
「ご懸念持たれているなら持たれて結構ですけど、とにかくその、保水性人工芝で、効果があるということは、私しか知らなかったので・・・。実験ですから、とりあえずこれを使ってやってみようっていう判断はしてます。それで、上にあげた」
── 課長ひとりの判断か?
「ひとりというか、部下と一緒に考え。福大で使って上手くいったという、非常に効果が、温度が下がるという効果があった、ということを聞いています。それは何故かというと、練習している選手の、ラグビーグラウンドはものすごく暑いです。体感温度が熱くて、もうバテまくりですけど、こっちの方(モンドターフ)では冷たくなる。みんな元気に練習やっていると聞いていましたので・・・。体感温度が違ってくるなら、絶対これは効果があるのだろうということでですね。で、これにした・・・」
── 「はじめにモンドターフありき」だったということか。
「モンドターフありきというか、モンドターフにそういう効果があることを知っていたということですね」
── 「モンドターフ」のほかに人工芝がないのか、という点について検討しなかったのはなぜか。
「ですから、基本的には実験ですから」
── あなた個人の実験ではないだろう。公金を使ってやる実験ではないか。実証実験は、交付金を使ったはずだが。
「まあ」
── 「まちづくり交付金」ですね。あなたの実験ではないだろう。
「個人の実験とは言っていない。福岡市の実験としてやった」
── なぜ他にも素材がないかを調べなかったのか?
「最終的、全面的に(人工芝を)敷くときには、べつにモンド社である必要はないから」
── それはおかしい。では、モンド社「モンドターフ」に決めた折の決済文書は残っているか。
「いや、こんな形でやりますという仕様書とか作るときに、そういう形で作っただけで・・・」
―福岡市が事業を行う中で、特定の業者や商品を、特記仕様あるいは仕様書の中で指定するということは極めて稀ではないか。
「稀かどうか、私は他の仕事をしたことないからわかりませんが。私どもは、とにかくこういう効果がある、効果がある人工芝としてモンドターフを使った」
── そして、実験の結果、人工芝、が有利と認められたと、
「判断しましたね。はい」
── そうすると、敷設工事の時、業者は「モンドターフ」しか使えないですね。
「・・・。そんなことはないですが」
一課長の判断で、市役所前広場に「モンドターフ」を敷設するというレールが敷かれたことが明らかになった。
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