マンション管理士シリーズ 1
管理会社の話題とは若干異なるが、業界の周辺業種ということで、マンション管理士を取り上げてみようと思う。マンション管理士は簡単には儲からない商売というのは事実だ。これは、マンション管理適正化法に定められたマンション管理組合に対する助言・指導というビジネスモデルが、市場のニーズとかけ離れていることに他ならない。まず、マンション管理士制度を利用するには、管理組合役員の意識が高くなければならないが、多くの管理組合役員が1年若しくは2年任期の輪番制がほとんどとのこと。つまり、管理組合役員の意識は高くなりにくい。逆に、管理組合役員の意識が高いマンションでは、住民主導で管理組合活動が活性化しており、あえて専門家の助言・指導を必要とせずとも、それなりに自立できているケースが多い。仮にもし管理組合が専門家の助言・指導を必要と感じても、お金を払って助言・指導を仰ぐには、一般会計の収支にそれなりの余裕がなければならない。最近はマンション管理士資格を持つ管理会社のフロント担当者も多いらしく、日常の問題やトラブルに関しては、管理会社に相談をすることで解決できてしまうことも多いので、対価を支払ってまでマンション管理士制度を利用する意味は薄れてしまっている。
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