マルコーバリュー(糸島市波多江駅北)は7月9日より、福吉漁港(糸島市二丈)より直接取り寄せた鮮魚の販売を開始した。毎朝往復1時間をかけて福吉漁港へ通い、漁師から買い付ける。店頭に並ぶのは10時半ごろ。高級魚から一般に流通しない珍魚まで種類様々だ。幸田店長は「品揃えは漁獲量しだい。今のところ毎日入荷していますが、天候によっては提供できない日も出てくるでしょう」という。
7月16日に並んでいたのはアラカブ・ヤリイカ・ウチワエビ・コチ・ホウボウ・カワハビ・アコウなど、バラエティに富んでいる。「本来はおいしいのに捌くのが面倒なので大手が扱わない種類もある。地元にはそうした資源がたくさんあるんです」と幸田店長は力を込める。海が近いだけに魚にうるさい土地柄だが、顧客の評判は上々だ。
売れた分の手数料を漁師に支払う仕組みだが、価格付けも漁師に任せている。売り手、買い手、地域がすべて恩恵をうける仕組みだ。担当の宇佐美チーフは「一概に言えないが2~3割は安いのでは」。目を引いたのはヤリイカの値段。1匹500円、3匹で800円というものがあった。全国的に有名な呼子と産地は同じですと胸を張る。また、買い上げた魚をその場で下ろすサービスも行なっており、今の消費者のライフスタイルにも対応している。
同じ製品が安定して並んでいる大手スーパーとは異なる。中小企業ならではのユニークなサービスに地域客は喜んでいる。
担当:宇佐美チーフ/マルコーバリュー
福岡県糸島市波多江駅北4-4-1
092-322-2628
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