マンション管理士シリーズ 4
マンション管理士のビジネスモデルを考えるに当たって、ひとつのキーワードとなる可能性があるのは、「生活の質」ではないか。モノ余りの時代に、生活の良し悪しを単に物質的な面から量的にとらえるのではなく、精神的な豊かさによる質的な満足度を重要視するライフスタイルが尊重されるようになってきた。その一方で、マンション居住者の大多数は自分の生活にしか興味がない。マンションの共用部分は家の「外」であり、自分の持ち物という意識は薄い。多くの住人にとってマンションの管理費と修繕積立金は、家賃や税金のようなもので、コストにしか過ぎない。義務感から仕方なく払っているだけで、安いに越したことはない。管理費や修繕積立金も単なるコストであり、自らの生活の質を高めるための投資という考え方がないために、いったん払った後はその使途にはまったく無頓着になる。一般にマンションの区分所有者が、管理組合活動に対して無知・無関心である根本的な原因もそこにある。
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