国土交通省は6月30日に、2010年5月度の新設住宅着工数を発表した。
発表の内容は、以下の通り
1.総戸数
新設住宅着工戸数は 59,911戸
・前年同月比 4.6%減, 先月の増加から再び減少。
新設住宅着工床面積は 550万5,000m2
・前年同月比 0.5%増, 3カ月連続の増加。
2.利用関係別戸数
(1)持家
持家は 24,243戸(前年同月比 4.8%増, 7カ月連続の増加)
・民間資金による持家は 21,129戸(同 0.2%減, 3カ月連続の減少)
・公的資金による持家は 3,114戸(同 58.7%増, 8カ月連続の増加)
民間資金による持家は減少したが,資金による持家が増加したため,持家全体では増加となった。
(2)貸家
貸家は 21,759戸(前年同月比 13.5%減, 18カ月連続の減少)
・民間資金による貸家は 17,780戸(同 18.2%減, 18カ月連続の減少)
・公的資金による貸家は 3,979戸(同 15.6%増, 2カ月連続の増加)
公的資金による貸家は増加したが,民間資金による貸家が減少したため,貸家全体では減少となった。
(3)分譲住宅
分譲住宅は 13,173戸(前年同月比 0.8%増, 3カ月連続の増加)
・マンションは 4,202戸(同 31.5%減, 先月の増加から再び減少)
・一戸建住宅は 8,953戸(同 30.0%増, 5カ月連続の増加)
マンションは減少したが,一戸建住宅は増加したため,分譲住宅全体では増加となった。
カテゴリーとして、貸家が減少しているものの、持家・分譲住宅が増加傾向にあり、住まいを所有したいという意識がエンドユーザーに高まっていることが読み取れる。住宅エコポイントや補助金などの制度利用の促進も影響していると言えよう。
参考に福岡県は、新設住宅着工数は2,413戸で前年同月比1.9%増加。その中で一戸建ては187戸で前年同月比59.8%と大きく増加させている一方、マンションは62戸と前年同月比91.1%減という極端な傾向となった。
【河原 清明】
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