社団法人住宅生産団体連合会(住団連)はこのほど、独立行政法人労働安全衛生総合研究所 との共同で『ヒューマンエラー防止対策ガイドブック(低層住宅建築工事)』を作成したと発表した。
内容は以下の通り。
1.労働災害とヒューマンエラー
ヒューマンエラーの原因とは
無知・未経験、危険軽視・慣れ 、不注意 、連絡不足、集団欠陥、近道省略行動本能 、場面行動本能、パニック 、錯覚 、高齢者の心身機能低下 、疲労等 、単調作業による意識低下 が人間の特性として理解すること。
2.労働災害のヒューマンエラー分析
低層住宅建築工事におけるヒューマンエラー原因(多い順)
(1)危険軽視(37.9%)
(2)不注意(21.8%)
(3)近道・省略行動本能(10.1%)
(4)無知・未経験(7.8%)
(5)高齢者の心身機能低下(5.4%)
3.ヒューマンエラー対策の考え方(以下の2つに大別される)
(1)ヒューマンエラーが発生したとしても労働災害につながらない対策
(2)ヒューマンエラーの発生を抑制する対策
4.三大災害とヒューマンエラー対策の主たる内容
低層住宅建築工事の労働災害(4日以上)の約8割を占める三大災害〔墜落・転落災害〕〔切れ・こすれ災害〕〔転倒災害〕についてヒューマンエラー対策の提示
良質な家を建てる前に、先ずは建築現場が安全であることが基本であることは言うまでも無い。「言われなくても分かっている」と述べる建築関係者が存在するが、それを施工時に実践しているかどうかは不明である。
このガイドブックで、現場での基本を今一度振り返り、安全対策に役立てて戴きたい。同書は200円(税込)で同会にて販売中である。
【河原 清明】
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