理想の暮らし方は約35%が可能性否定
ライフスタイルや住まい方について、自分にとっての住まいとはどのような場所であるかは、「安らぎ・くつろぎの場所である」 91.0%、「家族の団らんの場所である」71.0%と高く、年代を問わず団らんや安らぎを感じていることが明らかになった。また、年齢が上がるにつれ、住まいを「老後のもしものための保険・安心材料」と考える回答が増える傾向が見られた。
現在の住まいの周辺環境に対しては、 「騒音、大気汚染などの少なさ」に対する満足度(「非常に満足している」+「おおむね満足している」)が66.5%と最も高く、次いで「近隣住民やコミュニティとの交流やつながり」(65.2%)、「買物施設やアミューズメント施設などへのアクセスの良さ」(62.9%)が続いている。一方、「周辺道路の歩行時の安全性(ユニバーサルデザイン化)」や「犯罪、交通事故などの人災に対する安全性」などの周辺環境の安全面については、満足度がそれぞれ42.0%、50.1%で、半数以上が 現状に不満を抱いていることが分かった。
理想の住まい方や暮らし方を実現する可能性については、「半々くらいだと思う」とする回答が4割弱で最も多かったものの、「実現する可能性は低い」(34.9%)との回答が「実現する可能性は高い」(24.4%)という回答を上回る結果となっており、理想の暮らし方と現実とのギャップを感じていること、理想の暮らし方を求めるためには利便性などから購入費も高くなり実現性が低い、と感じていることがうかがえる。
「理想の住まいの周辺に無ければ困る施設(住まい周辺施設の三種の神器)」として、スーパー(63.6%)、医療・福祉施設(60.6%)、銀行・郵便局(52.7%)が選ばれている。この上位3施設への支持率を年代別に見ると、「スーパー」や「銀行・郵便局」では世代間で大きな違いは見られないが、「医療・福祉施設」については、60代、70代以上の支持率が非常に高く、いずれも8割を超えている。そのほか、地域別の傾向として、大都市圏では「公園・緑地」を望み、地方圏では「公共交通機関」や「銀行・郵便局」を必要とする傾向が見られる。地域間におけるニーズの違いが顕著にあらわれていると言えよう。
【石崎】
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