放射能物質が検出され問題となったリサイクル製品フェロシルトの受け入れに対して福岡市は、「愛州産業は管理型最終処分場です。つまり埋立て終了後も維持管理を要します。石原産業のフェロシルトが運ばれていることも周知しており、フェロシルトがどういうモノかも当然分かっております。しかし、環境基準値をクリアしている限り市サイドからは、搬入を拒むことは出来ません。後は事業者間との商売上の話ですから。勿論、厳重な検査を実施して"安全"であることを確認しておりますし、また石原産業もデータを公開しております。行政としては、法律上の環境基準をクリアしている産廃物に関しては、出所がどうであれ搬入を阻止することは出来ないのです。市側としても、抜き打ちで最終処分場の検査を実施しており、その結果を西区西浦周辺の地域住民に説明をしております。特に同地区は、農業及び漁業に従事されている人々が多数いらっしゃいますので、十分な説明が必要です。市サイドも出来る限りのことは、実施しております。フェロシルトなので慎重に検査を行なっております」とコメントしている。
確かに、産廃物は法のもと環境基準がクリアになってから初めて産廃物として処理できる。だが、一説ではフェロシルトに関しては、「例え環境基準値をクリアしていても安全性が確保できているか懐疑的である」との見解もあり、安全かどうかも答えが出ていない現段階において、フェロシルトの受け入れは非常にリスクが高いとも考えられる。
【河原 清明】
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