9日、国土交通省(以下、国交省)は、未届の有料老人ホームに対する建築基準法令(防火・避難関係規定)への適合状況について、2010年3月31日時点の調査状況を公表した。
同発表によると、老人福祉法第29条に基づく届出(注1)がなされていない有料老人ホームの用途に供する建築物等の件数は565件。そのうち建築基準法令の違反を把握したものは344件。是正が済んでいる件数は76件で違反物件の22.1%であった。
福岡県では、未届の有料老人ホームが27件。そのうち同法令違反が19件。是正が済んでいる件数は4件であった。
同調査は、09年3月19日に発生した死者10名、負傷者1名を出した群馬県渋川市老人ホーム火災を受け、全国の特定行政庁に依頼して行なわれている。
注1)1.施設の名称及び設置予定地、2.設置しようとする者の氏名及び住所又は名称及び所在地、3.条例、定款その他の基本約款、4.事業開始の予定年月日、5.施設の管理者の氏名及び住所、6.施設において供与される介護等の内容、7.その他厚生労働省令で定める事項などの届出。
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