エコ住宅には強い関心を示す
理想の住まいの実現可能性を見ると、「実現する可能性は低い」または「理想はあくまで理想にしかすぎない」との回答が合わせて43.9%を占め、「理想の住まい方・暮らし方」よりも「理想の住まい」の実現可能性はさらに低いと感じている人が多いという結果だった。理想とする居住環境での暮らしを実現するよりも、理想とする住宅での居住を実現することの方が難しいと考えているのだろう。
「理想の住まいをリフォームできる権利」を手に入れた場合、優先的にリフォームしたい機能として世代を問わず多数の支持を受けたのは、窓の断熱改修などの「省エネルギー化」(省エネ)で、多くが環境に優しいエコな住宅への改修を優先的に考えている傾向にあることがうかがえる。次いで高かったのが、台所、キッチン、浴室、トイレなどの「グレードが高い住宅設備機器の導入」で、段差解消、手すりの設置などの「バリアフリー化」が続く。
住宅の省エネ化に対する意識が全体的に高く、理想の住まいを実現するために重要視するものとして、性能面では「採光・通気性」「省エネ性」「耐震性」などを重要視。コスト面では、建設費などのイニシャルコスト(初期投資)よりも、光熱費などのランニングコスト(維持管理費用)の安さを重要視する傾向が見られる。
今後の住まい方・暮らし方に対する関心度でも、「エコ住宅での暮らし」に対する興味や関心(「是非やってみたい」+「一度はやってみたい」)が85.1%と高く、省エネやエコな暮らしに対する意識の高さがうかがえ、やはり省エネに対する意識が非常に高くなっている。
また、趣味や余暇を楽しむため、お金をかけて住宅に趣味や余暇活動専用のスペースなどを作りたいかという設問に対しては、「非常にそう思う」7.6%、「ある程度そう思う」17.4%となっており、「ややそう思う」32.3%を含めると、半数を超える57.3%が費用をかけることもいとわないようだ。しかし、この数字の裏には「無理してまでやらない」という部分も透けて見え、趣味や余暇のためのスペースに対しての提案は価格を抑えることが大事なようである。
【石崎】
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