地場屈指の老舗ゼネコンである九州建設は、4代目で現社長の辻長光氏が副会長、3代目社長で現相談役の辻長英氏が社長に復帰し、会長を兼任する方針を固めたようだ。現社長が業績不振の責任を取った格好だ。
同社は受注低迷に加えて大口の不良債権発生から、2009年5月期には売上高が95億円まで低下、11億円を超える最終赤字を計上した。10年5月期も売上高は80億円程度と、さらなる減収で連続赤字になった模様である。昨年、福岡銀行から招聘した山内征史氏が副社長を務め、福銀主導でのリストラを進めているが、今回の人事はその一環と見られる。
人員削減も進めており、創業100年を超える老舗企業も苦境に立たされている。
▼博多駅南にある九州建設本社ビル
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