26日、厚生労働省(以下、厚労省)は、五十嵐医科工業(株)(本社:東京都文京区、五十嵐康夫代表)に対し薬事法違反による業務停止命令を下した。
同社は、麻酔用呼吸回路に含まれる「ジャクソンリース回路」を製造販売している医療機器メーカー。同社が製造販売する「ORジャクソンリースセット」「Bスイムジャクソンリースセット」と同種の他社製品で、呼気側の回路がふさがり患者が呼気を吐き出せなくなる問題が発生した際、同社製品にもその恐れがあるとして2001年に自主回収を開始、翌年回収を終了したとしていた。
ところが05年から08年までの間に7医療機関から32個が未回収製品として同社に返品されており、同社はこれを認知していたにもかかわらず、これらの製品について危害の発生や拡大を防止するための廃棄、回収、情報提供といった必要措置を行なっていなかったものとされる。同行為は、薬事法第77条の4第1項「危害の防止」に抵触する。
厚労省は健康被害の発生を防止するために都道府県知事、保健所設置市、特別区長あてに注意喚起を促す文書を通知した。
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