八女産の杉をはじめ、地元である筑後地区産の建材を使う"産直住宅"。これを供給するのが、(有)イシナガ建築工房(本社:久留米市荒木町、石永節生代表)である。同社は、1983年7月に設立された。石永代表は、独立以前、大手ハウスメーカーに勤め、家造りに対して数多くの経験を積んできた。
「97年に方向性を大転換させました。それまで普通の住宅を供給しておりましたが、96年地球村代表の高木善之さんの講演を聞き、地球環境が大変な事になっていることを知らされました。自分はこのままの姿勢で家造りを続けてはいけないと、環境にこだわり地産地消の家を追求しはじめたのです」(石永代表)。
同社のこだわり、家作りの柱として5つのポイントがある。
「新建材や塩ビ製品や発泡系断熱材等が、地球環境汚染にひと役もふた役も買っていたことを知り、ショックを受けました。家造りに携わる者として、地球環境を守る家造りをするにはどうしたら良いのか、自問自答を繰り返し今のスタイルに至りました」と石永代表は語る。
また、石永代表は「自然住宅でも健康住宅でもありません。環境を優先した材料で造る環境優先の家です。環境を優先させることで、心も体も健やかになります」と強調する。
地元で作られた資材を使うことについては「瓦、畳とそのへり、壁・漆喰、障子・襖、そして土地改良のために行う炭の埋設及び敷炭。その材料である竹など。一棟まるごと地元の材料で造る家です」と説明する。その材料の中心をなす木材は、すべて葉枯らし乾燥である。この方法での木材乾燥は、1年から2年の間、寝かさなければならないという。
石永代表は、建築予定の客に対し、最初に自身の考えをはっきりと述べ、お互い納得した上で進める。家造りの考えに対しては、一切妥協しないという。その強い信念から、わが国の将来を見据えた家造りに研鑽していることが分かる。
さらに石永代表は、自社の為だけでなく、住宅業界のためそして地域活性のためにもうひとつの活動を行なっている。それについては、明日発信する。
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