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信頼が追放の鍵~福岡市暴力団排除条例施行
社会
2010年7月 2日 09:10

 1日、福岡市役所前のふれあい広場で、同日施行された福岡市暴力団排除条例に伴う「暴力団追放福岡市民総決起大会」が開催された。大会には、市内各地から1,000名を超える市民が参加した。また同日、北九州市においても、北九州市暴力団排除条例が施行された。

暴力団追放福岡市民総決起大会 あいさつに立った田中法昌・県警本部長は、27日に県暴力団排除条例では初の適用となった山口組系組幹部による中洲のみかじめ料問題を踏まえ、「勇気を出して言っていただきたい」「市内各署を動員し、徹底した安全措置をとる。みなさんと協力して暴力団のない福岡市を作りたい」と述べた。そして、市民代表による大会宣言がおこなわれた後、市役所周辺においてパレードが行なわれた。

 県および市の暴力団排除条例は、暴力団の資金源を断つことを目的として、暴力団へ利益供与などを禁止している。暴力団追放パレード(福岡市)また、同条例に違反した一般の事業主に対して、名前の公表や、悪質な場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金といった実刑も科せられる。厳しい罰則を定めたことで取り締りの効果は上がると見られているが、依然として暴力団の仕返しを恐れる声も少なくはない。警察と市民の信頼関係が、暴力団追放の鍵であると言えよう。

 なお、福岡県警・組織犯罪対策課は「みかじめ通報ダイヤル(092-622-0704)」を設置。土日祝日を除く午前9時30分から午後5時30分まで、県民からの通報や情報提供を受け付けている。


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