7月20日に福岡地裁小倉支部から破産手続開始決定を受けた大内田建設(株)(本社:北九州市小倉北区、大内田 薫社長)は、鹿児島のマンションを請け負った工事代金を(株)ビルド(本社:福岡市中央区、野津原 誠彦代表)から3枚の約束手形を受け取っている。この3枚の手形の支払期日は、6月30日分が1億9,100万円、7月31日が2億8,665万円、8月31日が9,555万円の計5億7,330万円。この金額を回収できれば、配当も大きく変わるのだが、6月末も7月末も手形が取り立てに廻された形跡がない。
確かに、このマンションの販売状況は芳しくなく、手形を廻しても回収する見込みはないのだが、廻さない限り回収も出来ないはずだ。それとも、このマンション会社との間で何らかの話し合いが持たれているのか、不明だが、債権者にとって5億7,330万円が回収できるかどうかは大きな焦点であり、この債権の行方と回収方法を明らかにすることが求められると思うのだが、今のところ破産管財人も明らかにしていない。
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