注文住宅のときに注意する点は、「どんな家を建てたいのか」ということ。在来工法なのか、2×4住宅なのか、輸入住宅なのか、外断熱か内断熱か、などなど。住宅の大きな外枠が決まれば、次は業者を選ぶことになる。当然ながら、予算やデザインも基準に入るわけだが、何よりその住宅会社の特徴をつかむことが大事だ。
たとえば輸入住宅なら、その実績を持つところにすべきである。よく「うちは何でもできますよ。輸入住宅、在来もOKです。断熱も何でも可能ですよ。お客さまの要望どおりに対応しています」といったところは警戒したほうがいい。年間に何千という施工実績があれば別として、地方の工務店や住宅会社では、その会社が目指している住宅がある。その住宅と自分が思い描く住宅とが一致しなければ、いくら「予算に合わせてくれる」「営業が熱心だったから」「いろいろと相談に乗ってくれた」といった理由があっても警戒することが必要だ。
それぞれの工法などにより細かな技術が必要で、さまざまなケースがあるのが住宅である。極端なことを言えば、場所が少し変わるだけでも日の当たり方が違うし、風の流れなども違ってくる。家も1軒1軒違うのだ。木1本をとっても同じものはない。つまり、経験と研究が必要なのであって、得意分野を構築している工務店は、その分野では安心できるケースが多いのである。
また、住宅会社を決める前に、一度その会社の施工現場を見に行くことをオススメしたい。現場が乱雑で、資材などもキチンと積まれていないとか、タバコの吸殻がその辺に落ちていたりするケースがある。一概には言えないが、現場がキチンと整理されキレイなところは、仕事も丁寧なケースが多い。
逆に、乱雑なところは無駄が多く、その分の経費が膨らむ。最悪のケースになると、現場が整理されておらず外に積んであった資材が、雨が降って使えなくなったという話もある。当然、新しい資材を仕入れるのだが、その費用は誰が負担するのか。施主がカバーするしかない。もちろん、それが追加代金になることはないが、会社の利益を考えればどこかが負担することになる。こういうところはご遠慮願いたいものだ。
現場を見学したいと申し入れれば、たいていの会社は喜んで連れて行ってくれる。そのときはキチンとしていても、誰も見ていないと雑然とするケースもある。現場が分かるなら、こっそり見に行くことも大事だ。そうすると、今まで見えなかったものが見えるはずである。契約する前には、必ず現場を見に行くことが大事である。
【石崎】
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