4日、福岡市中央区天神のアクロス福岡で、環境セミナー「廃棄物処理法と排出者責任」が開催された。これは、この度、成立・公布された改正廃棄物処理法で排出者責任が強化されたことを受け、社団法人福岡県産業廃棄物協会が、排出抑制の推進や適正な業者に処理を委託することの重要性、その選択方法について学ぶことで、県内の産業廃棄物の適正処理の推進を図ることを目的として開催したもので、2名の講師と1名の特別講師、そして約220名の受講者を迎えた形での講演会となった。
午後1時。同協会の会長である梅田佳暉氏の挨拶に続き、福岡県環境部廃棄物対策課課長の古賀直人氏の挨拶が終わると、特別講師である辛坊治郎氏が壇上へと歩みを進めた。辛坊氏は、読売テレビ放送株式会社の解説委員長であり、複数の番組でレギュラーを務めるニュースキャスターでもある。本セミナーにおける辛坊氏の題目は「これからの環境を考える」というものであったが、その巧みな話術で会場の笑いを誘いながらも、様々な問題に触れながら話は展開していく。
彼の講演に続いて紹介されたのは、京都府文化環境部循環型社会推進課の岩城吉英氏であった。こちらの題目は「廃棄物処理法と排出者責任」というものであり、事業者が産業廃棄物を処理する際の手続きと問題点について、約1時間の講演が行なわれた。
そして、最後に紹介されたのが、三菱電機株式会社情報技術総合研究所の竹内秀年氏であった。その題目は「排出事業者からみた産業廃棄物管理のポイント」となっており、岩城氏と同じテーマを扱うものであったが、先の講演とは別の切り口から産業廃棄物について論じられていた。
我々の生活と密接な関わりを持つ産業廃棄物の問題は、もはや看過することのできない段階にまで来ているのかもしれない。
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社団法人福岡県産業廃棄物協会
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