助成金は融資とは異なり、返済の必要がない資金である。多くの助成金が、中小企業を支援する為に税金から支給されるものであるが、その受給対象者である中小企業自身は意外に知らないことが多い。
助成金と言えば、最近、広く認知されているのが、雇用関係の助成金である。2008年秋のリーマンショック以降、雇用を守るために広く活用されるようになった「中小企業緊急雇用安定助成金」や従業員の能力開発の為の「キャリア形成促進助成金」などが良く知られている。こうした雇用関係の助成金は、主に厚生労働省が実施しているものである。
しかしながら、実は雇用関係以外にも助成金はたくさんある。経済産業省を中心とした各省庁や県、市町村、その他財団法人などが、研究開発や市場開拓を支援するために実施している「開発型・開拓型助成金」がそのひとつである。こうした助成金は、全国で見れば約3,000種類あると言われている。支給額は100万~3,000万円程度と高額であり、可能であるならばこれを活用しない手はない。
「開発・開拓型助成金」の目的は、経済・産業の活性化と、優れた研究開発・技術開発への取り組みや新しい商品やサービスの開発に対する支援にある。新商品や新サービスの開発など、新しい取り組みを行う意欲的な中小企業を行政側も探しており、積極的に支援して行こうというスタンスなのである。
■開発・開拓型助成金の対象範囲(詳細は助成金の内容により異なる)
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助成金活用支援ナビ 福岡
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