1987年から07年までの5期20年、北九州市長を務めた末吉興一氏(75)。同氏は市長時代、"鉄冷えの街"を再生させ、環境モデル都市として全国から注目される存在にまで北九州市を押しあげた。
市政に経営感覚を取り入れ、就任時、政令指定都市でワーストだった人件費などの義務的経費を退任時には全国トップにまで改善させた。同時に、新北九州空港建設や門司港レトロ地区の開発など大プロジェクトを連発、市は驚異的に発展した。
今回、NET-IBニュースでは、現在、多くの人々から「都市経営の達人」と賞賛される末吉氏を取材。同氏が手がけた事業の事例と談話をもとに、"自治体経営における首長術"について9日から連載を行なう。第1回は、生活排水が流れ込み「泥の川」と化した紫川を都市整備の一環事業として清浄化した「紫川マイタウン・マイリバー整備事業」について。末吉氏がどのようにして国、市、職員を動かしたのか。その秘密に迫る。
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